ガッキーが宣伝しているGMOクリック証券をご存じでしょうか?FXで長年トップの証券会社として知られています。GMOといえば日本有数のネット起業グループの一つですが、FX以外では、みなさん、どのようにお付き合いしていますか?
GMOグループの中にも、金融持ち株会社があって、GMOあおぞらネット銀行など、一通りの機能があるのですが、GMOクリック証券の口座はみなさんお持ちですか?私はずいぶん昔から口座開設していたんですが、最近、お付き合いの仕方がわかってきました。
他の証券会社の株式を貸株に出す
私は楽天の株を保有しているのですが、楽天の株式は楽天証券では貸株サービスは利用できません。前にも書きましたが、貸株とは株価押下げ要因なので、自社株は貸株できない証券会社が多いです。したがって、楽天証券以外の証券会社で貸株を行うしかありません。私は楽天の株はGMOクリック証券で貸株に出しています。楽天の株式だけでも、毎月5-8円くらいがチャリンチャリン、貸株金利として入金されます。GMOクリック証券は移管に伴う入出庫の手数料が無料なので使い勝手が良いです。
GMOフィナンシャルホールディングスの株主優待を受ける
GMOクリック証券の親会社はGMOフィナンシャルホールディングス(GMOFH/7177)です。GMFHは株主優待制度があり、いろいろな選択肢があるので複雑ですが、かいつまんで言うと、100株保有していると、半年間、株式購入時の取引手数料を最大3,000円までキャッシュバックを受けられます。手数料は無料のほうがいいのでは?と思う方もいらっしゃいますよね?でも雑所得が年間20万円未満であれば、手数料を支払ったのち、キャッシュバックを受けたほうがよいかもしれません。
GMOクリック証券の最低取引手数料は88円+消費税(=96円)。現在、株式の売却に伴う税金は、売却益に対して20.315%課税されます(執筆時点)。株式投資の取得価額は購入価格+手数料で構成されます。一度、手数料を支払ったうえで、キャッシュバックを受ける場合、手数料無料に比べると、96円分、取得価格が上がります。その後、後日88円をキャッシュバックとして受取ることが可能となります。
ということは、88円×20.315%=17円分の節税効果があります。消費税として8円支払っているので、17円-8円=9円分おトクに、1銘柄あたり取引できることになります。
3,000円が上限で、88円/回の手数料がキャッシュバックされるということは、3,000円÷88円=34回分の株式買付手数料のキャッシュバックが受けられるわけですね。
なお、キャッシュバックは買付手数料のみなので、売却する際はもっと手数料のいい証券会社に移管して売却するのもいいかもしれません。
GMOフィナンシャルホールディングスの株価は?
株主優待を受けるには、単元株となっている必要がありますが、GMOFHの現在の株価はどうなっているでしょうか。
正直、2019年は値動きに乏しく、年間通して含み損の状態でした。なので楽天証券で貸株に出して、ガマンの時を過ごしていました。しかし、コロナショック後は堅調に推移し、直近ではゴールデンクロスを形成してますね。開業直後で前期▲51億円のあかじを計上したGMOあおぞらネット銀行も業績に貢献していくでしょうから、今後もホールド方針です。
GMOあおぞらネット銀行との証券コネクト口座
SBI証券と住信SBIネット銀行、楽天証券と楽天銀行が連携しているように、GMOクリック証券とGMOあおぞらネット銀行も証券コネクト口座というネーミングで連携を実現しています。証券会社の預かり残高を意識することなく取引ができるメリットの他、普通預金金利が年利0.11%(税引前)とメガバンクの定期預金よりもはるかに高金利であることが特徴としてあげられます。
特に費用などもかからないので、一緒に口座開設して連携しておきましょう。
結論
以上、FXで業界トップのGMOクリック証券とのお付き合いの仕方を、現物株取引の視点から考えてみましたが、いかがですか?簡単にまとめると以下の通りです。
- 他の証券会社の株は、GMOクリック証券で貸株に出す
- GMOFHの株主優待を活用するため、単元株まで買い進める
- 現金で単元株に投資するなら、買付手数料を支払って、GMOクリック証券で取引する
- GMOFHの株主優待で、GMOクリック証券の買付手数料のキャッシュバックを受ける
- GMOフィナンシャルホールディングスの株は、楽天証券で貸株に出す
FXの証券会社、という印象の強いGMOクリック証券でしたが、株式の取引においても、しっかりと活用のしがいのある、よい証券会社だと思います。