SBI証券がdポイントとの連携を発表しましたね。どのような特徴でしょうか?
SBI証券は当初、取引に応じてTポイントが貯まり、投資信託の購入にもTポイントを使ったポイント投資ができるようにしていました。その後、pontaポイントでも同様ことができるように2021年8月からできるようになり、マルチポイント化に舵を切りました。そして今回、dポイントとも連携しました。
ポイントが貯まる取引
まずはポイントが貯まる取引を整理します。
dポイント | Tポイント | pontaポイント | |
国内株式手数料マイレージ | 〇 | 〇 | 〇 |
投信マイレージ | 〇 | 〇 | 〇 |
金・銀・プラチナマイレージ | 〇 | 〇 | 〇 |
新規口座開設 | 〇 | △ | 〇 |
国内株式入庫 | 〇 | 〇 | 〇 |
ポイント投資紹介 | × | 〇 | × |
こうやって見ると、違いはポイント投資紹介プログラムはTポイントにあるだけで、その他にポイントの種類による違いはありません。なお、国内株式入庫は単元未満株も対象とばっていることから、ネオモバで購入した単元未満株も、SBI証券に1日1銘柄づつ移管すれば、1ヶ月20営業日として、20営業日×100ポイント=2,000円のポイント収入が得られます。
新規口座開設でもらえるTポイントは、SBI証券限定ポイントなので、この記事の執筆時点では投信を購入するしか使い道はありません。SBI証券としては、ポイントプログラムを使って口座開設した人は必ず投資信託を購入してくれる(と思われる)ので、効率の良いマーケティング手法ですが、ユーザーからすると、なぁーんだ感のあるポイントですよね。
国内株式手数料マイレージは月間の手数料の1.1%をポイントバックしてくれるもの。100ポイントもらうためには月間9,090円手数料を支払う計算となります。ポイント投資のような少額分散投資では、そこまで手数料を支払って取引する人は少ないですよね。金・銀・プラチナマイレージも手数料1.0%のポイントバックですから似たようなもの。
投信マイレージは、通常銘柄は月間平均残高に対して0.01%なので、100ポイントもらうためには100,000円の残高があればよいことに。0.01%は月利になるので、年利換算すると12倍の0.12%。日本国債へのファンドに投資して、定期預金より利回りはいいかなという程度の魅力です。
国内株式入庫以外は、あんまり魅力的に感じないですね。
ポイントを使う取引
ポイント投資の観点では、こちらの方が重要です。どのような違いがあるか、まとめてみました。
dポイント | Tポイント | pontaポイント | |
投資信託の買付 | × | 〇 | 〇 |
なーんだ、dポイントはポイントは貯まるけど、ポイント投資はできないんですね。
結論
dポイントを使ったポイント投資をできるわけではない。dポイントが貯まるのも国内株式入庫以外は面白みはあまい。
dポイントを使ったポイント投資は、引き続き、日興フロッギーが最善。