インデックス投資って面白くはないけれども、長期投資としては有効な手段だと考えてます。インデックス投資のファンド選びに私がもっとも重要視しているのがコスト。投資信託でいえば、信託報酬などが該当します。運用方針が同一の場合、信託報酬の多寡で理屈の上では運用実績が決まります(実際はそうもいかないけど、それは誤差の範囲)。では、最もローコストな日経225インデックス運用はどうなのか、という話です。
最初に結論から
世の中に日経225インデックスファンドは数々あれど、運用コストがゼロのファンドはないですよね。でも、SMBC日興証券のキンカブを使えば、1銘柄に対して、100円以上の金額指定で株式を購入できます。したがって、100円×225銘柄=22,500円を毎月投資していけば、結果、日経225ファンドと同じ積立効果が得られて、しかもキンカブは買付手数料はないので、コストゼロです。したがって、SMBC日興証券のキンカブを使って、225銘柄を毎月買付ける仕組みが、日経225の最もローコストな運用方法ということになります。
なぜ、みんなやらないのか
みんな、なぜ、この仕組みでやらないのか。理由は二つあります。
リバランス
買付けるだけじゃ片手落ち。当然、定期的に購入後の資産を見直して、リバランスしていかなければなりません。平たく言うと、半年に1回程度は225銘柄全銘柄に対し、売り、ないしは、買いのオペレーションを行わなければならない、ということです。でもまぁ、これは半年に一度程度でいいと思います。
定期買付
キンカブは定期定額買付機能があります。要するに積立ですね。1銘柄あたり100円が最低金額ですので、100円×225名がらで設定すればいいと思いますよね?ここに問題あり。このキンカブの定期定額買付機能ですが、20件しか設定できません。したがって、225銘柄に毎月100円づつ投資していこうと思ったら、20銘柄は自動的に買付できますが、残りの205銘柄は手作業で買付しなければなりません。
ポイント投資
キンカブの定期定額買付では、dポイントの利用の指定ができません。したがって、dポイントを使って、買付する場合は、フロッギーのサイトから手作業で行う必要
があります。でも、まぁ、これは205銘柄も手作業しなければならないので、大した問題ではないですね。
インサイダー取引
日経225に採用されている上場企業に勤務している場合、キンカブといえども個別株取引になるので、自社株は買えません。あきらめるか、持ち株会で対応して下さい。
SMBC日興証券への提言
ここはもうSMBC日興証券さんへの提案です。世の中、インデックス投資、積立投資に注目が集まる中、キンカブの仕組みはここから日の目を見る可能性がある機能です。ぜひ、買付件数の設定可能な上限を20件から大幅に増やしていただきますよう、お願いしたいです。日経225銘柄×100円=22,500円+米国株インデックスファンド10,000円、合計32,500円を毎月、つみたてNISAで投資しましょうっていうストーリーは、訴求しやすい内容だと思います。そのうえで、積立にはdポイントが使えるようになって、松井証券にあるような自動リバランス機能があると最強です。
結論
そりゃ、確かにキンカブ使えば、コストゼロで自前の日経225ファンドが運営できます。でもメンテナンスに時間がかかりそうですね。毎月買付けの手間と、リバランスの手間、これらを考えると信託報酬が低いインデックスファンドって、結構優秀なのかもしれないと感じました。