よくクレジットカードは少数に絞って、他は整理した方が良いなんて記事を見ませんか?あれ、嘘だと思うんですよね。
クレジットカードを複数持つことのデメリット
正直、あまりデメリットはないと思いますが、あえてデメリットとなりそうな点をあげていきましょう。
ポイントが分散する
クレジットカードごとに貯まるポイントが違ってきますので、当然、ポイントは分散します。ただし、複数のクレジットカードであっても発行会社が同一の場合、名寄せ(合算)することができるカード会社が多いですよね。私の経験では名寄せ(合算)できないのはSMBCファイナンスサービス(旧セディナ)ぐらいですかね。あとはカード会社ごとに合算できるので不自由ありません。
また、利用するカードによってポイント還元率は変わってきます。その時々に最適なカードを選ぶことは効率よくポイントを貯める基本技になりますから、ポイントが分散するのは一概にデメリットとは言えないと思います。
毎月の支払管理が大変
これはある意味真実です。枚数が多くなるので、その分、毎月の支払額を確認する手間は確実に増えます。でも、各社が提供しているアプリやネットサービス、それ以外にも家計簿アプリなので容易に確認できるようになりました。また、引落口座を分散させるとその確認は行う必要はありますが、引落口座を分散させなければ、残高管理も容易に済みます。
信用情報に影響がある
これはキャッシング枠がある場合はそうでしょうけれども、ショッピング枠だけなら影響はないといっても過言ではないでしょう。ただし、一度に複数枚のクレジットカードを申込んだり、借入実績のあるキャッシング枠を同時に複数のクレジットカードで取引したりすると、クレジットカードの入会や住宅ローンの借入時の審査に影響があるでしょう。特に後者は多重債務者と判断される可能性が高いです。
普通にショッピング枠を利用している限りでは、何枚利用しようとも信用情報に悪影響はないでしょう。むしろ少額でも延滞無く利用していれば、利用実績が積み上がり、いいクレジットヒストリーと信用状態がよいと判断してくれるようになります。
年会費負担がかさむ
年会費のかかるクレジットカードを持てば、自ずと年会費はかさみます。重要視したいサービスを提供するクレジットカードは年会費がかかっても持ち続け、それ以外のカードは年会費無料のカードを利用すればいいと思います。
財布が膨れる
アプリにしましょう、アプリに。カードを持ち歩かなくても困ることは少なくなりました。
クレジットカードを複数持つことのメリット
では、メリットはどのようなものがあるか、確認していきましょう。
効率的にポイントを貯められる
その時々で最も還元率の良いクレジットカードを選択することができるので、最も効率よくポイントを貯めることができます。
複数のカード会社で利用実績がつく
利用実績はよくクレジットヒストリー、略してクレヒスなどと呼ばれます。延滞のない利用履歴が積み上がることでカード会社からは「良い顧客」と認識され、利用限度額の引上げや上位カードのインビテーションが届くようになります。1枚のカードにまとめていると1社にしかクレヒスが残りませんが、複数カードを利用すれば複数の会社でクレヒスが残り、各社から「良い顧客」と評価されるようになります。
口座振替ポイントがもらえる
最近は銀行取引で口座振替をすると各種ポイントをもらえます。代表的なものだけまとめると次の通り。
銀行 | 種類 | 取引内容 | 貯まるポイント |
三菱UFJ銀行 | Ponta | 口座振替 | 10ポイント/月 |
住信SBIネット銀行 Tポイント支店 | Tポイント | 口座振替 | 5ポイント/月 |
スルガ銀行 ANA支店 | ANAマイル | 口座振替 | 5マイル/件 |
楽天銀行 | 楽天ポイント | ①楽天カード口座振替 ②その他口座振替 | ①3~9ポイント/件 ②1~3ポイント/件 |
三菱UFJ銀行と住信SBIネット銀行は月間1件以上の口座振替があると毎月所定のポイントが貯まるというものですが、太っ腹なのがスルガ銀行ANA支店です。口座振替1件ごとに5マイルが貯まるので、クレジットカードの引落はこの口座に集中すると、クレジットカードの枚数分×5マイルが毎月貯まります。ANAマイルは旅行に行きづらい現在では貯めるメリットは少ないですが、Tポイントに交換もできる(10,000マイル→10,000Tポイント)のでとても有能です。楽天銀行も口座振替件数に応じたポイント付与ですが、スルガ銀行に比べると還元率が見劣りしますね。
2022年は三菱UFJ銀行とdocomoが提携してdポイントが貯まるサービスが展開される予定です。今から楽しみですね。
今はこんなキャンペーンをやっているみたいです。
まとめ
いかがでしたか?クレジットカードを複数枚持つことは、大したデメリットがない反面、メリットは多数ありますね!年会費無料のクレジットカードなら何枚持っていても負担はありません。複数枚のクレジットカードをうまく使い、ポイントを効率よく貯めていきましょう!