SBI証券がPontaポイントの導入を発表しました。SBIグループといえば、ずっとTポイントとうまくやってたはずですが…。ネオモバにもPontaが入るのでしょうか?
SBI証券がPontaポイントと提携
2021年8月20日にSBI証券がPontaポイントとの提携を発表しました。取引に応じてPontaポイントが貯まったり、Pontaポイントで投資信託の買付ができるようです。でも、SBI証券って従来からTポイントで同じようなことで来てましたよね?Tポイントはどうなるんでしょう?
どうやら、Tポイントはそのまま使えるようになっており、Pontaも導入し、国内証券会社初の「マルチポイントサービス」の導入になったとのこと。
SBIグループって、ホント、ニュースバリューを見つけてプレスリリース出す戦略が上手ですよね。しかもこの打ち出し方なら、従来と取引のあるTポイントにも傷がつかない。でも、本当にそれだけでしょうか?
元気がないTポイント界隈
Tポイントから離脱する企業の話って、ここ数年、よく聞きますよね。三越伊勢丹の廃止、ドトールはdポイントに、アルペンは楽天ポイントに各々乗り換えてます。ファミリーマートはTポイントの提携クレカ「ファミマTカード」をポケットカードと出してはいるものの、すでにdポイント、楽天ポイントとのマルチポイントが導入されてます。そしてSBI証券もマルチポイント化へ。
私自身、Tポイントを使ったポイント投資を軸にしているのでよくわかるんですが、こんな状況なのでとにかくTポイントは貯まりにくいんですよ…。
ソフトバンク周辺はPayPay一色
もともと、ソフトバンクがTポイントと提携していて、Yahoo!JAPANもTポイントを前面に出していましたが、PayPayの出現以降はPayPay一色。グループの銀行、証券もPayPayのブランドに統一しました。SBIはその社名(Soft Bank Investment)からわかる通り、もともとはソフトバンクの流れをくむ金融グループ。でも、ソフトバンクにはPayPay証券って会社があるから、PayPay経済圏からは距離をとったのでしょう。
SBIはマルチポイントに舵を切るのか?
SBI証券はPonta導入の次の一手として、dポイント導入も視野に入れているかもしれません。なぜなら、SBI証券のライバル、楽天証券は楽天ポイントをフックに大きく業績を伸長させています。楽天証券と差別化を図るためにも、「SBI証券は楽天ポイント以外のポイントは何でもOK」という投資環境をユーザーに提供するというのは、あながち間違った方向性ではないでしょう。
とはいえ、他のSBIグループ企業が、SBI証券と同じようにマルチポイントを導入するかといえば、そうではないと思います。
SBIネオモバイル証券はSBI証券と、Tポイントを発行しているCCC社の合弁企業(JV)です。なので、ここに他のポイントが入り込むことはまず考えられません。
住信SBIネット銀行のTポイント支店はCCC社のグループ会社が銀行代理業者として運営するネット支店です。これもCCCが事業主体に入っているので、他のポイントは入り込みません。
ということで、結論
SBIネオモバイル証券をポイント投資の軸に据えているので、Tポイントを主体としたポイ活は継続という結論に至りました。ほんと、このTポイントの貯まりづらさは何とかしてほしいのですが。